女性エンジニアが少ない理由
「IT業界は〇〇だ！」というイメージが業界から女性を遠ざけている
IT業界で働く女性は少ない
IT関係の職業って男性が多いイメージがありませんか？IT業界で働く女性も増えてはいるのですが、業界全体の割合で見ると女性の数は25％にも達していないんです。でも、実はエンジニアって女性に超おすすめの職業なんですよ！なのに女性エンジニアが少ないのには、それなりのワケがあるのです。
IT業界特有のイメージが女性を遠ざけている
女性エンジニアの数が極端に少ない理由のひとつは、日本の教育制度に関係しています。日本では、あるところで文系と理系にきっちり分けられますよね。理系に進むのは男性が圧倒的に多くて、女性の多くは文系ではないでしょうか。理系の女性はリケジョなんて呼ばれたりして、女性全体では少数派の人たちとして見られていますよね。IT業界では、理系出身者を積極的に採用してきました。日本で理系に進むのは男性が多いわけですから、IT業界の男女比も理系のそれと同じようになってしまいます。明らかに男性が多い業界なので、男社会の色合いが濃いイメージはどうしても付きまといます。「IT土方」なんて呼ばれ方を聞けば、女性はちょっと遠慮したくなってしまうかもしれませんよね。学校教育にプログラミングが導入されるようになったので、このあたりのイメージは今後変わっていくことになるでしょう。
IT＝理系というイメージからくる先入観も、なかなか女性エンジニアが増えていかない理由のひとつです。IT業界ってそもそも理系じゃないといけないわけではなくて、文系出身者でも十分にやっていけることはあまり知られていません。数学に苦手意識を感じている文系出身者なら、数学的イメージが強いIT業界は最初から度外視かもしれません。文系に進んでやっと理系から解放されたのに、わざわざ理系イメージの強い業界に行こうと思わないのは当然といえば当然ですよね。労働時間が長い傾向にあることも、IT業界から女性を遠ざけてしまいます。なんでもかんでもIT化されていく時代とあって、IT業界の人手不足は解消されないままです。業界全体が人手不足なので、現場によっては労働時間がどうしても長くなってしまう場合があります。突然のトラブル発生で残業の日々になってしまうことも珍しくありません。IT業界特有の過酷なイメージがあまりにも根強くて、女性がなかなか寄り付かないということなのです。
また男性と女性では身体の作りが異なるので、思考回路が少し異なっています。男性は理論的で女性は感情的といわれていて、理論的思考力が求められるエンジニア職は男性にやや有利と考えられています。でも、理論的思考力は鍛えれば身に付く能力ですし、理論的にものごとを考えることが得意な女性もたくさんいますよね。思考力の問題に関しては、性別に関係なく単なる個人差と考えることができるでしょう。
